「変形性股関節症を手術で克服して、楽しく豊かな生活を送る方法」第312話 体が動く仕組みと姿勢

 

こんばんは、玉城 領子です。

 

ご無沙汰ばかりですみません。

実は、あるショートフィルムのエキストラに行ってきました。

劇団で舞台は経験がありますが、映像は未経験だったので、

とてもおもしろかったですよ。

出来上がったらタイトルとお知らせしますので、

良ければ見て下さい。

 

さて、今日は、

前回からの続きですが、

体の中で、「動かない部位」をつくらないためには

どうすればいいのか…ということについてお話ししようかと思います。

 

体は本来、効率よく動かせるように、

いろいろな部位が連動するようになっています。

本来人が動くにあたっての、使うべき筋肉を使っていれば、

それに伴って動かすべく筋肉が動いて、

動かない部位はできないはずです。

ところが、姿勢が悪いとか、同じ動作ばかりしているとか、

毎日の動作の積み重ねで、

「動かない」(最初は動きにくい)部位が出来てしまうのです。

 

たとえば、

長い時間の座り仕事のための腰痛、

パソコンやスマホの使いすぎでの、肩凝り・首こり・目の疲れ、

立ち仕事での腰痛・股関節痛・太腿や福良はぢの痛み、

足に合っていない靴(ヒール含めて)を履いているための、外反母趾

等々…‥、あげるときりがありません。

 

各々の部位の連動が阻害されて、

さまざまな不具合が出てくると「腰の人体力学」に書いてありました。

 

各々が連動しているって、どういう事…?

 

簡単に言うと、腕を上げるときは、

意識しなくても、腕だけ動かすのではなく、

背中や脇の下、横腹なども使ってあいるのです。

これは全ての動作にいえるので、

歩く時にも、脚の筋肉だけでなく、

お尻、背中、お腹の筋肉等が関連しています。

 

ところが、それが出来なくなっている‥‥。

どうしてか…?。

 

原因は、さまざまで、

精神的ストレス、

近年の異常ともいえる猛暑や気圧の変化…等々。

でも、一番実感しやすのは疲労でしょうか。

例えばデスクワークを長時間こなす日々が続くと、

前腕が局所的に疲労して血流が悪くなります。

でも自覚がしにくくて動かし続け、

「動きにくい状態」になります。

動きにくい部位を無理に動かすと、

鈍い痛みと共に筋肉が緊張します。

そうなると体は、その上にある上腕の筋肉で、

動作をサポートするようになるのです。

上腕が疲れると肩や背中にまで負担が及びます。

このように、「動かない」部位は、

他の部位までを巻き込んで負担を増し、

疲労の連鎖が起こります。

しかも微弱な痛みがあると脳に知らせ続ける為、

力が抜けなくなります。

常に力が入り疲弊しきった部位は、

最終的には硬くなってやせ細り、

筋肉同士がべったりくっついたような状態になります。

柔らかいはずの筋肉が、

触ると骨や腱のようにかたくなっているようなら、

このためです。

 

これが腰だと、

腰の負担が重なると、股関節に負荷がかかり、骨盤が開きます。

骨盤が開く(お尻が左右に広がった状態)と、

股関節に外向けの力がかかった状態では、まっすぐ歩けないので

膝の内側に負担がかかります。

膝が負担に耐えられなくなると、外くるぶしに負担がかかり、

足の裏のアーチがつぶれます。

足の縦のアーチがつぶれると横のアーチにも影響が及び、

つけ根が開いて指が内に入ったままの外反母趾になる‥‥、

というわけです。

*井本邦明「腰の人体力学」より*

 

変形性股関節症のあなたは、

股関節痛のために、いろんな部位に負担をかけています。

股関節をかばって歩くので、本来の動きをしていない部位の痛み、

凝り…、

私がよく「骨かと思った‥」と言っている筋肉があると思いますが、

それはこの典型的な例ですね。

 

原因は様々ですが、

物理的には、

ずばり「姿勢の乱れ」ですよね。

 

座っている時に首を前に突き出している、

歩くに時も背中が丸まって、猫背気味‥‥。

あなたの姿勢は、下図のようになっていませんか。

この姿勢の乱れが、いろいろな不調を生み出すのです。

悪い姿勢の一例

 

これは、動かない部位をつくる原因にもなるのです。

 

ところで、現代人に多い悪い姿勢ってどんな姿勢だと思いますか。

それは、スウェイバックと呼ばれるものだそうです。

画像参考:Yohoo Creators

スウェイバックって初めて聞いたのですが、

反り腰と猫背を合わせたようになっています。

 

私この頃、前腿が張るので、

これかも…😨

 

姿勢を直すには、日々意識していくのが一番です。

「姿勢を正す」と目標に書いて、毎日音読するだけでも違います。

正しい姿勢(これ、間違えないように…)を一週間位続けると、

体が徐々に慣れて、伸びてきます。

ただ、根本に痛いところがあると、かばうのでなかなか姿勢は戻りません。

先に、痛みをとる…というところから始めて下さい。

 

変形性股関節症のように、骨の病気は、

その状態により手術が必要という事もありますが、

それ以外なら、日々の意識とストレッチによりかなり改善される場合もあります。

私は、ベリーダンスの先生に直してもらった姿勢を、

毎日の音読と、一日のどこかで、

「あ、姿勢、又巻肩…、背骨や曲がってる」とか、

「お腹が出てる…骨盤立てなくちゃ…」とか思って直しています。

 

夜も更けてきたので、今日はこの辺で失礼します。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回はもう少し、姿勢の直し方を詳しくお話ししますね。

 

おやすみなさい。