「変形性股関節症を手術で克服して、楽しく豊かな人世を送る方法」第140話 お尻の筋肉の働き

こんにちは! 玉城 領子です。

 

今日は梅雨の中休みで、ちょっと晴れてきましたね。

でも、夕方からは少し蒸し蒸し感が取れてきました。

歩きに行こうかと思っていましたが、

行きそびれたので、今日は運動不足です。

 

今日は、お尻の筋肉の働きについてお話しします。

お尻の筋肉は「抗重力筋」の一つで、

立っている時に、重力に負けないように働く筋肉です。

これが弱ると、姿勢が重力に負けて崩れることになります。

 

たとえば、猫背ですが、

頭が前に出ると、

体は前後のバランスをとる為に背中を後ろに倒し、

腹部とお尻を前に出します。

変形性股関節症の方に多く見られますが、

バランスが悪い姿勢です。

 

お尻には大殿筋、中殿筋、小殿筋といった筋肉があります。

股関節を動かすのに大事な筋肉で、これらが硬くなると股関節の動きに制限がかかります。

股関節周りには、お尻の筋肉だけでなくいろいろな筋肉があり、

それが相互に作用していろいろな動作ができるのですが、

今日はお尻の筋肉に特化して話します。

 

大殿筋は、お尻の後ろについている大きな筋肉で、

主に

「股関節伸転」といって、脚を後ろに伸ばす動作と

「股関節外旋」という膝を外側に向けてひねる動作を担っていますが、

「股関節外転」にもかかわります。

中殿筋は、お尻の横についている筋肉で、主に

「股関節外転」という股関節を横に広げる動作を担っていますが、

中殿筋の部位によっては、股関節屈曲や進展という動作もになっています。

 

簡単にかいつまんで言えば、

主には大殿筋が脚を前後、中殿筋が左右の動きに関わっているという事になります。

 

では、小殿筋はどこにあるのでしょうか。

中殿筋の奥にあるお尻のインナーマッスルです。

働きは中殿筋と似ていて股関節の外転筋です。

大腿骨を骨盤側にひきつけながら開くというイメージです。

中殿筋と一緒に動くことが多いようです。

 

大殿筋が硬いと脚がうまく上がらない

前屈がしにくい(ハムストリングスも関係します)という事になり、

中殿筋や小殿筋が硬いと、脚がうまく開かない

という事になります。

 

これ等の動作は、股関節の前にある筋肉群や脚の筋肉も関係するので

お尻の筋肉だけで動かしているのではないのですが、

体を支える土台となる筋肉です。

お尻の筋肉をうまく使えないと、

全身の筋力をうまく使えず、

一部の筋肉に負荷がかかる為疲れやすくて、

その疲労回復にも時間がかかります。

 

中殿筋や小殿筋は脚を開くという動作に使われますが、

片足立ちでも使われます。

片足でなかなかバランスが取れないというあなたは、

足の裏の体重のかけ方もありますが、

中殿筋と小殿筋が上手く働いていません、

ただ単に片足立ちをするのではなく、

足の裏の親指の付け根、小指のつけ根、踵の3点で体重をささえて、

骨盤の横側(中殿筋)をぎゅっと締めて立つと

片足立ちは安定します。

 

又、腰の筋肉やお尻の筋肉に守られている股関節は、

とても大切な関節です。

主な機能は体重支持と運動です。

その股関節はいろいろな筋肉と結びつています。

 

お尻の筋肉群もその中の一つですが、

この筋肉は体重支持にも大きな役割があります。

お尻の筋肉が弱ると骨盤も歪みやすくなり、

その上の背骨や頭が上手く支えられません。

 

変形性股関節症は、その股関節が変形して痛み(末期になると激痛)が伴います。

その為、色々な筋肉にも影響を及ぼします。

だから、体中いたるところの筋肉が硬くなるのですね。

 

初期だと、筋肉を鍛えることで、その機能は保持されるようです。

でも、骨の変形なので、治ったわけではなく

筋肉で骨のサポートをするという感じですね。

初期で気が付いた方は、進行しないように、頑張ってください。

 

では、ちょっとまとまっていませんが、

今日はこの辺で失礼します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

では、おやすみなさい。